打ち合わせが怖いあなたへ。「プロ」を演じるより大切な、本音を引き出す〇〇力

お悩み

「初めての打ち合わせ、緊張して何を話せばいいかわからない…」

「デザインを見せた時、お客さまが気を遣っている気がして、本音が聞けていないかも…」

デザイナーなら誰しも、一度はこうした壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。

特に駆け出しの頃は、「プロとして完璧に見せなきゃ」と身構えてしまいがちですよね。

先日も、新人デザイナーから「初回打ち合わせが怖くて、どう準備すればいいか不安です」という切実な相談を受けました。今日は、弊社の先輩デザイナー田村さんのユニークな解決策も交えながら、「お客さまと味方になる打ち合わせ術」についてお話しします。

デザイナー
デザイナー

二人にちょっと相談させてください…。最近、一人で初回打ち合わせを任せてもらえるようになったんですが、もう緊張がすごくて。 「もし難しい専門用語を言われたらどうしよう」「準備が足りないって思われたらどうしよう」って、不安で頭がいっぱいになっちゃうんです。当日は何を心がけたらいいんでしょうか?

田村
田村

分かります、その気持ち!めっちゃ共感します。私もいまだに緊張しますよ(笑)。でも、私はそんな時、「心の中に大阪のおばちゃん」を一人宿してから現場に行くようにしてるんです。

デザイナー
デザイナー

大阪のおばちゃん…?飴ちゃん配ったりする、あのイメージですか?

田村
田村

そうそう(笑)。大阪のおばちゃんって、誰に対しても「話しやすい雰囲気」を持っていて、自分からもスッと懐に入るじゃないですか。 新人デザイナーさんが「しっかりしなきゃ」とガチガチになっていると、その緊張感がお客さまにも伝わっちゃう。そうすると、お客さまも「あ、なんか気難しそうなプロの人だな」って身構えちゃうんです。だから私は、自分を「喋りやすいおばちゃん」だと思い込んで、あえて柔らかい口調と笑顔で接するようにしています。

西村
西村

それは本質を突いているね。やっぱり打ち合わせって、本音が飛び交わないと意味がない。でも、若いデザイナーはどうしても「若くて頼りないと思われたくない」から、自分を飾って「プロっぽさ」を演出しようとする。でもね、本当の意味での「風格」や「信頼感」って、年齢や経験を重ねて自然と滲み出るものなんだよね。

デザイナー
デザイナー

確かに、自分を大きく見せようとしていた気がします…。

西村
西村

無理に背伸びしても、どこかで見透かされてしまう。それよりも、まずは「この人になら何でも話せそうだな」と思ってもらえる空気を作る。特に今はZoomなどオンラインの打ち合わせも増えているから、画面越しだと温度感が伝わりにくい。意識して大きく頷いたり、少し大げさに笑ったりして、盛り上げる姿勢を見せるだけで、お客さまの安心感は全然変わってくるんですよ。

デザイナーは「アーティスト」だと思われている?

西村
西村

そもそも、一般の方にとってデザイナーって「ちょっと変わった芸術家」みたいなイメージを持たれていることもあるんだよね。田村さん、以前そんなエピソードがあったよね?

田村
田村

ありましたね。ある時、ディレクターと私(デザイナー)でお客さまと打ち合わせをしたんです。その時はすごく和やかに終わったんですが、解散した直後にディレクターの携帯に電話がかかってきて。 お客さまが「実はさっきの打ち合わせでは、デザイナーさんに申し訳なくて言えなかったんだけど、本当はデザインをこう変えてほしいんです」って仰ったんです。

西村
西村

それはショックだね。目の前であんなに笑顔で話していたのに。

田村
田村

そうなんです。「デザイナーさんを傷つけちゃいけない」「プロの感性に口を出して失礼にならないか」と、お客さまの方が気を遣って遠慮されていた。これって、実はデザイナー側が「本音を言いにくい空気」を作ってしまっていたということなんですよね。

西村
西村

だからこそ、私はヒアリングの冒頭で必ず「ある前提」を伝えるようにしています。

「デザインは、私たちが一方的に作るものではありません。お客さまと私たちが共に作り上げていく共同作業です。私たちはプロとしてのノウハウを全力で注ぎますが、それが100%の正解とは限りません。市場に出してみないと分からない部分もあるので、ぜひ『味方』として、忌憚のないご意見をください」

西村
西村

こうやって、最初に「私たちは間違えることもあるし、あなたの意見が必要です」と宣言しておく。これをデザイナー自身の口から言うのが、信頼への近道なんです。

「VS(対面)」ではなく「共に(隣)」

デザイナー
デザイナー

でも、西村さん。何でも言ってくださいって伝えて、「じゃあ10パターン見せて」とか「何回でもやり直して」って言われたらどうしよう…と怖くなることはないですか?

西村
西村

良い質問だね。だからこそ、「好み」ではなく「目的」に立ち返ることが大事なんだ。 「何でも直します」と言うのではなく、「この目的(例えば集客やブランディング)を果たすために、このデザインはどう見えますか?」という聞き方をする。

デザイナー
デザイナー

なるほど、好き嫌いの話ではなく、目的の話にするんですね。

西村
西村

そう。打ち合わせのテーブルを想像してみて。 多くのデザイナーは、机を挟んでお客さまと「対面」で座っている。そうすると、どうしても「私の提案」VS「あなたの評価」という対立構造になりやすいんだよね。 でも、理想は「お客さまとデザイナーが横並びで座る」こと。そして、二人の目の前にある「解決すべき課題」を一緒に眺める。

田村
田村

「これ、どうですか?」じゃなくて、「これ、ターゲットに響きますかね?」って一緒に検証する感じですね。

西村
西村

その通り。そうすれば、お客さまの否定的な意見も「自分への攻撃」ではなく「目的達成のための貴重なフィードバック」として受け取れるようになる。お客さまを「お手並み拝見」というジャッジマンにするのではなく、一緒にゴールを目指す「身内」にしてしまう。これが、打ち合わせを成功させる最大の秘訣です。

デザイナー
デザイナー

ありがとうございます。

緊張に飲み込まれそうになったら、「隣に座る」イメージと「心のおばちゃん」を思い出してみます。まずは自分がリラックスして、お客さまを味方にすることから始めてみます!


まとめ

いかがでしたか? 「デザイナーはかっこよく、スマートでなければならない」という思い込みを一度捨ててみてください。

むしろ、ちょっと隙があって、よく笑い、お客さまの悩みに寄り添う「親しみやすさ」こそが、最高のアウトプットを引き出す武器になります。

次の打ち合わせ、皆さんは「誰」を心に宿して挑みますか?

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