デザイナーとして仕事をしていると、必ずと言っていいほど直面するのが繁忙期のパニックです。 既存の案件を進めている最中に、お客さまからの急な修正依頼や上司からの新しい依頼がどんどん舞い込んでくる。気づけば頭の中は「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ!」と、得体の知れない不安でいっぱいになってしまう……。
今回は、そんな「仕事に追われて焦っている」という駆け出しデザイナーの悩みに、弊社の先輩デザイナー田村さんと一緒にお答えしました。 パニックを鎮め、冷静にタスクをこなすための「見える化」の重要性についてお話しします。

最近、繁忙期に入って案件をいくつか抱えるようになったんです。
自分なりに1日の予定を立てて取り組んではいるのですが、毎日のように新しい依頼が増えていって……。どんどん重なって、頭がいっぱいになって、時間も足りなくて、すごく焦っています。どうしたらいいんでしょうか。

なるほど。解決したいのは「焦っている状態」をどうにかしたい、ということかな?

そうです。整理の仕方なのか、優先順位の付け方なのか……。
いっぱいいっぱいになって、頭が回らなくなってしまうんです。

そのパニックや焦りの一番の原因は、実は「そんな気がしている」という感覚の問題なんだよ。「あれもこれもやらなきゃ」という、やるべきことの正体が曖昧なせいで、不安がどんどん膨らんでいる状態だね。

私も以前は、案件が重なってくるとよく西村さんに相談をさせていただいていました。

そうだったね。あの時、僕が「じゃあ、今あるものを順番に書き出してみようか」って整理していったら、「これはいつまでに必要?」「いや、別に急ぎじゃないです」「じゃあ、明日出さなきゃいけないのはこれだけじゃない?」ってなって、「あ、本当ですね。なんかスッキリしました」って帰っていく。それを何回もやっていたよね。

私は今でも、A4のコピー用紙に案件を箇条書きにして机の横に置いています。入ってきたらそこに書き加えて、毎朝どれから始めるかスケジュールを組み立てるんです。

書き出してはいるんですけど、それでも量が多くて焦ってしまう場合はどうすればいいですか?

それは分類が足りていないのかもしれないね。
単に項目を並べるだけだと、全部が同じ重さに見えて、より圧迫感を感じてしまうんだ。

私は仕事の大小が分かるようにしています。
すぐに終わる修正なのか、しっかり考えなきゃいけない新規デザインなのか。

そう。例えば、すぐに終わるやつはAランク、いっぱい考えなきゃいけないのはCランク、みたいに順番をつけて、細かいAランクをババっと消してみる。すると、リストの半分くらいが消えて、視覚的にも「あ、意外といけるかも」って思えるんだよ。

書いてみてめっちゃ多くて焦るというのは、分類が足りていないからなんですね。

今日やるべきなのか、今日じゃなくていいのか。そうやって作戦を明確にしないと、どうしても出たとこ勝負で焦ってしまう。期日だけが迫ってきて、どれも中途半端な気がしてくるのが一番精神的にきつい。

デザインの修正でも、まず何から手をつけるか工程を考えると、心が落ち着いてきますよね。

まさに「プロセス分解」だね。大きな問題も、細かく分解すれば何でもできるようになる。
1週間ある案件も、「今日はラフを考える時間」と決めて把握できていれば安心するでしょ?

あとは、最後は紙に書いたものを赤ペンでシャーっと消す!
これが達成感につながるからおすすめです。

「見える化」することと、より細かく「分解」すること。
この2つが、得体の知れない不安を消すコツだね。

ちなみに私は、社員のみんなもいるので、焦って感じ悪くならないように「余裕を見せておこう」というのも意識しています(笑)。

素晴らしい!それこそが、プロとしてのあり方だね。

ありがとうございます!
まずは紙に書き出して、やるべきことを細かく分解してみます。
まとめ
仕事が重なってパニックになりそうな時は、以下の3点を意識してみましょう。
- 不安の正体を書き出して「見える化」する 「大変だ」という思い込みを捨て、まずは全タスクを書き出すことで冷静になれます。
- タスクにランクをつけ、小さなものから消していく 緊急度と作業量で分類し、簡単なものを先に片付けることで心の余白を作ります。
- 作業を「工程(プロセス)」に分解する 大きな塊のまま捉えず、今日できる小さなステップまで分解すれば、迷わず着手できます。
今日からできるアクション
次に「もうダメだ!」と思ったら、まずは手を止めて、目の前の紙に今抱えていることを全て書き出してみてください。
そして、その中で「緊急度が高く、5分で終わるもの」に印をつけて、それだけを今すぐ終わらせてみましょう。 リストに赤線を引くその一歩が、あなたの心を落ち着かせる最大の特効薬になります。

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